退屈な在宅勤務の日。
整理し切れてない紙類を整理しようと開いたファイル。
昔のファンレターのコピーを残している。
その中に演劇を見ての感想がパソコンで打たれ印刷されたものが残っていた。
2010年夏〜秋くらいの頃のものだろう。
以下抜粋
隣の人が何を感じ、何を考えているかわからない。何年も一緒にいたのに、どんな人か今頃になって知るんだ。もう二度と会えないのに。
どうして今この瞬間を共有できないんだろう?
同じ場所にいても、同じ空間を共有してても、わからないことだらけだ。
自分のことすらわかりゃしない。友達のこともわからない。同僚のことも。恋人のことだってわからないことだらけだ。
孤独だ。押しつぶされそうになる。
せめて自分が消えてしまう前に、言葉を交わそう。できる限り温かい言葉を。励ましのコトバを。愛のコトバを。生きる希望を。
わかってもらおうと思うから、傷つくのかも。
まず自分が目の前の人をわかってあげようとしているだろうか?理解しようとしているだろうか?あなたの行動は本当に愛だらうか?エゴか?偽善か?
その言葉でいいのか?もっと違う言い方があるのでは?
迷ってばかり。
答えもなく、判断基準もなく、信念もない。
根無草のようにあっちこっちに流される。
もっとみんなと話したいのに、
みんなのこと知りたいのに、
どうしてうまく会話できないんだろう?
ちゃんと目を見て顔を合わせてもっと話をしようよ。ねぇちゃんと伝わってる?私の言葉は本当に私が思うように伝わってる?
私はあなたの気持ちをちゃんと受け取れてる?
私の感じたものはあなたの感じてるものと同じなのかなぁ?
私はこんなにわからないことばかりなのに、
なぜあなたにはわかるの?
どうして突っ込んでこないの?踏み込んでいいの?踏み込まれたくないの?
私の気持ち、簡単に「わかる」なんて言わないで。わかるなんていうあなたはきっとわかってない。
まだまだ知らない世界がある。どうしてもわからない部分もあることを常に心において。
自分が知ろうとしなければ、何も入ってこない世界。目を背けるのは簡単だ。
自分だけの世界で満足していたら
心がざわついたりしない。
でもこの社会で生きている限り、
自分の世界だけでいられるなんて無理。
私だって独りは嫌だ。
みんなと繋がっていたい。仲間に入りたいんだ。
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なんとも心に刺さる魂の叫び。
こんなにも人との関わりを渇望していたんだ。
その頃を思うと今はずっと幸せだ。
人の中にいて人と関わって生きてる。
あの頃ほど強烈な渇望こそなくなった。
でも大事なことを忘れていたような気もする。
「せめて自分が消えてしまう前に、言葉を交わそう。できる限り温かい言葉を。励ましのコトバを。愛のコトバを。生きる希望を。」
今日も頑張ろう!